私は梅屋敷周辺に住んで約27年ですが、これからご紹介する喫茶亜胡に足を踏み入れたことがありません。なぜか。ふらっとはいるにはちょっと入りにくい空気だからです。
地元民の私がそう思っていたら、訪れたかたはなおさら入りにくい…! 近所なんだから自分で行け!って感じではありますが、都市湯治を手伝ってくれる東大温泉サークルOKR(おける)メンバーに行ってきてもらいました!
喫茶亜胡は梅屋敷駅を国道と逆側に直進して約6分、目印なんて不要なくらい純喫茶のオーラがでていますので、まず通り過ぎることはないでしょう。
入るまでは”地元の方のコミュニティの場”という喫茶店のイメージが先行していましたが、実際に入ってみると疎外感はなく、撮影許可や質問にも親切に答えてもらいました。銭湯や共同浴場に似た雰囲気を感じました。
いままで入りにくいと思っていたのは完全に勘違いだったようだ…! 一見さんもおおらかに受け入れる、湯治場に絶対あってほしい店だ!!
そしてこの内観、純喫茶という言葉のイメージそのまま。都市湯治のテーマである非日常が高い次元で体験できることでしょう。
電気のカバーはブリキではなく銅で作られたもの。こだわりの一つなのだそう。
ひとつひとつの装飾が、この空間を演出しているのでしょう。店内をきょろきょろするのも亜胡の楽しみ方なのかもしれませんね。
喫茶店といえば昔ながらのナポリタンという思いがあったので迷わず注文しました。店内が小さいこともあって調理中の音やケチャップ(?)の匂いが食欲を掻き立てます。味は想像通りのナポリタン…より少しだけ酸味が強いように感じました。個人的には好きな味で、食べ進めていると、ナポリタンと一緒に粉チーズとタバスコが運ばれていたことに気づきました。ナポリタンは残り1/3といったところです。
折角なので、粉チーズナポリタンとタバスコナポリタンに味変してみました。食べてみると、ここでやっと酸味の強さの意味が理解できました。酸味の強さをチーズがマイルドに(→子供向け?) タバスコが刺激的に(→大人向け?) していました。意図的なものかはわかりません。その真意はあえて聞かないでおきました。
一見、ん? と思う味付け、結構地元の舌にあわせて独自の進化をしていることがあるんですよね。
他のメニューも「亜胡の味」が感じられる出来になってそう! 特にビーフシチューなんて、お店独自の味ができてるような気がしますよね。他にも王道喫茶メニューが並びます。純喫茶を満喫するならホットサンドですかね。過去にテレビ番組で、純喫茶なのに「生姜焼き」がメニューにある、ということが大々的に押し出されていました。コーヒーに合わせる感がないので気になります。
コーヒーカップも純喫茶。かわいい…!
珈琲のメニューはこんな感じ。この雰囲気で飲むコーヒー、まさに非日常ですよね。ぜひ訪れていただきたいお店です! そして私自身行ってみたくなった!
ここはスポットイベント「商店街お店見学」でうかがう大越さんから徒歩1分、スポットイベント「開店前銭湯見学」でうかがう寿湯さんから徒歩7分の距離です。お店見学後に昼食をとって銭湯見学へ向かうにはベストな場所。ぜひ足を運んでみてくださいね!
取材…東大温泉サークルOKR、岩下
喫茶亜胡
住所:東京都大田区蒲田2-1-4
営業時間:9:00~19:00
定休日:日曜
ウェブサイト:https://coffee-shop-3801.business.site/
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