温泉地レポ

【温泉地概要】まちとして優れてる温泉地、別府

九州が誇る日本を代表する温泉地、別府温泉。
源泉の数、湧出量、共同浴場の数…どれを取ってもトップクラス。温泉好きを名乗るなら一度は訪れたい、聖地的な温泉地です。今回は温泉旅行において必須の情報であるアクセス、グルメ、温泉のこと。事実の部分をざっくりお伝えいたします!
※別府温泉という表記で別府八湯の総称として呼ばれることもあるようですが、ここでは別府市街一帯の温泉を別府温泉と呼びます。

 

別府温泉のアクセス

羽田空港から飛行機を利用しました。ANAです。
2018年3月25日~5月31日までの時刻表を確認すると一日往復14本と、より取り見取りの運行。成田からは一日1~2本、LCCのJetstarが運航しています。移動時間は1時間30分程度で、うつらうつらしている間に到着するような距離感です。値段はピンキリかと思いますが、20,000円前後覚悟しておいたほうがいいでしょう。とにかく早めのご予約を! 直前になってくるとこの倍以上になってしまいます…その気になれば電車でもいけますが、片道6時間以上、運賃は20,000円以上かかるようなので、現実的ではありません。

 

明礬や鉄輪といった別府八湯に足を延ばす場合はバスかレンタカーが必要になります。温泉地内での移動は、別府温泉だけでいえば基本徒歩で、バスを補助的に使えば十分です。むしろレンタカーだと駐車場に困ることもあるかも。別府八湯の移動が絡むとバス+徒歩、レンタカー、どっちも同じような使い勝手になりそうです。というのも本数が割と出てるんですよね。行き先にもよりますが…

こちらはバスの時刻表です↓
別府のバスをご案内、べっぷぅ~に

 

別府温泉の気候

九州といえば暖かいイメージが強いかもしれませんね。実際のところ、気温の波は東京とほぼ同じ。服装のイメージはしやすい温泉地です。雨は夏場が多いですが、平均降水量を見るとなぜか8月だけ降水量が少ないです。温泉たくさんで夏休みに来やすいという、天地に恵まれた温泉地なわけです。

冬場の雪については、降雪は稀なようです。ただし、別府八湯は標高の高いエリアも含まれます。そういったエリアでは、降雪の可能性も頭に入れて計画を立てることが必要です。また、別府へのアクセスの生命線である「大分空港道路」は雪で通行止めになった事例があるようです。その時にバスが一般道で動いていたかは不明(厳しいと思う…そもそも飛行機飛んでた?)なので、大分空港線の様子は注視したほうがいいです。

夏場の台風については、直撃回数みたいなものはわかりませんでしたが、そこまで大きな被害を受けることはなかったようです。九州西側に上陸して勢力が落ちてる…とかそういうことですかね。西側が山っていうのも水害に強いまちなのかもしれません。

 

別府温泉の食

豊後水道の海産物

©大分県観光情報公式サイト

温泉天国のイメージが強い別府温泉。食事情ってあまり知られてないような気がします。
まず挙げられるのは豊後水道の海産物。暖かい海水と冷たい海水がぶつかり合う海域ということで、プランクトンが発生しやすく、それをエサにする魚が寄ってくる、いい漁場のようですね。さらに潮の流れが速いため、身が引き締まっていてうまいんだとか。代表的な魚が関サバ、関アジですね。これらの魚は豊予海峡で獲れ、佐賀関で水揚げされたものをいうブランドの魚です。ただ、豊後水道で獲れた魚でも生育環境は同じようなもの。むしろブランドがついていないほうが安く食べられる…かもしれません。

 

りゅうきゅう

りゅうきゅうは、生魚にタレを付けた、漬けの味に近い魚料理です。ご飯、酒、どちらのお供にもなれるしっかりとした味付けです。漬け込む時間や、タレが染みやすい素材は使わないなど、各お店によって味が違うようなので、共同浴場巡りとあわせてマイりゅうきゅう探しもいいと思います! りゅうきゅうという名前の由来は諸説たくさんあるそうで、イマイチよくわかりません…そしてこれは別府名物というより大分名物、という括りのようですね。実際に食べた「りゅうきゅう」は、豊後水道の素材の良さが生きているなぁという印象。漬けというとタレの味が強いイメージかもしれませんが、しっかり目のタレでも魚の旨味が負けないですね。魚好きには強く強くオススメします!

 

別府冷麺

©大分県観光情報公式サイト

地元のかたに聞いて即答で出てきたのが別府冷麺でした。今回は食べることができず…
詳しくはこちら↓
別府冷麺ウェブサイト

 

別府温泉の温泉

©大分県観光情報公式サイト

温泉地内の湯巡りをウリにしているところは割と聞きますが、別府はその軒数がだいぶ多いです。別府八湯温泉道というスタンプラリー加盟施設は144軒。そのうちの一つである別府温泉では50軒。もちろん未加入の施設もありますので、実際はもっとあります。これほど施設が密集している温泉地は超貴重! コンビニ並の距離感で温泉がある、そんな感覚ですね。
加えて、入浴料金が安い。私が別府温泉に行ったときは別府八湯温泉祭りの期間中で無料だったのでよくわかっていないのですが、100円程度で入れるところがほとんどのようです。湯めぐりのネックである入浴料と交通費が安く上がる、他の温泉地にはない魅力ですね。

 

©大分県観光情報公式サイト

泉質については単純泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉と無色透明、マイルドで刺激の少ないものが多いようです。別府温泉というと含鉄泉や硫黄泉、みたいないわゆる色のついた特徴ある温泉のイメージでしたが、違うエリアの温泉地で楽しめます。
写真は別府温泉の代名詞、竹瓦温泉。大分県観光情報公式サイトから拝借しています。9年ほど前に一度はいりましたが、とにかく雰囲気がいいですよね! この雰囲気の良さはほかの共同浴場でも感じられますが、この風格のなかでの入浴は非日常感があって、旅行感を感じられると思います。

施設情報についてはこちらのウェブサイトがオススメです。

別府市、別府八湯ガイド

別府八湯温泉道

私は宿泊した旅館、野上本館の大浴場と、駅前高等温泉にはいりました。
その感想はのちのち……

 

別府温泉の宿泊環境

©大分県観光情報公式サイト

別府はとにかく、温泉地というより一都市です。移動、外食、温泉、ほとんど不便を感じることはないでしょう。素泊まりでも全然問題ないですし、スマホの充電ケーブル忘れた! なども、すぐ買いに行けます。ということで、素泊まり環境がものすごく整った温泉地です。

 

夕食はまちに出れば何かしらありつけます。ただし、「温泉来た~」感は薄いかもしれません。夜は時期によっては遅くまで飲んでるサラリーマンや、宴会終わりの酔っ払いもいたりします。また、ソープ街の一角もあるので、子連れのかたはエリアを選ぶ必要もあるかもしれません。

 

©大分県観光情報公式サイト

別府はただ温泉があるだけの街ではありません。イベントも豊富です。写真は「湯ぶっかけ祭」。豊富な温泉を活用したいかにも別府らしいイベント! 通年通していつも楽しい別府、これ以外にも書ききれないほどのイベントが毎月、何かしら開催されているのです。

詳しくはこちら↓極楽地獄別府 イベントカレンダー

 

こんな人にオススメ

温泉好きは無条件で一度は訪れたほうがいいです。ここまで恵まれた温泉地は大変貴重です。共同浴場の位置やアクセス方法、営業時間など確認してスケジュールを立てて回ってみましょう。くれぐれも1日に何十件もはいって体調を崩さないように!

温泉を重視しない旅行であっても、夜でも賑やかなので大学生の卒業旅行、しっとりしたバーやカフェを楽しみたい一人旅、カメラ片手に写真旅など、とにかく町の機能がしっかりした融通の利く温泉地です。ただ単純に宿泊するだけで楽しいと感じられるでしょう。

さらには別府はビジネスにもぴったり。大分駅まで電車で15分と大変アクセスがいいです。そのうえ素泊まりならかなり安価に宿泊できます。日豊本線の特急も停まるため、九州各地へのアクセスも比較的いいといえます。

 

今回は温泉地の概要を紹介させていただきました。
実際の旅行の部分や、行ってみて考えたことはまた別の記事でご紹介させていただきますね。

 

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