都市湯治の肝は「日常から離れた環境」で「自分自身の考えを整理すること」です。
この二つを体験してもらえるよう、以下のものを提供します。
場所
湯治は非日常的な空間に滞在することが大切です。会議室を貸し切ってご自由にくつろいでください、これではいくら温泉の質がよくても湯治とは言えないと思います。都市湯治では湯治場らしさを感じられる旅館のような雰囲気、もしくは思考のきっかけとなり得る意味のある場所で開催するように心がけています。例えばお寺。忙しい日常生活ではいずれ自分が死ぬなんてことは忘れがちです。この環境に身を置くことで生まれる発想があるはずです。
自由な時間
湯治は自由なものであり、やらなければいけない規則や誰かの言うことに従うものではありません。都市湯治ではその湯治の時間を再現するため、参加者の行動、時間を束縛することは極力控えています。その自由な時間で自分の考えを整理してみてください。忘れていた気持ちやありたい自分を思い出し「よりよい日常」を見つけられるかもしれません。
友達
湯治場で実際に滞在している人の声を聴くと「ここで知り合った友達に会いに来た」というかたが実際多いです。日常とまったく関係のない人間関係が湯治場にはあるようです。都市湯治でも「非日常の人間関係の構築」は積極的に再現したいと思っています。ぜひ気軽に「どちらからいらしたんですか」と声を掛け合ってみてください。
お湯
湯船で考え事をすると捗る、とたまに聞きます。私の解釈ですが、それは思考力が高まっているのではなく、入浴により血圧が下がって思考力が低下し、素に近い状態で物事を考えることができるので、より自分自身が納得できる答えが出やすい、と考えています。これを湯我の境地と命名しました。
通常の状態では「できない理由が先行して却下されるような考え」が、湯船の中では奇跡の閃きのように感じるわけですね。ぶっちゃけ錯覚に近いのかもしれません、しかし奇跡の閃きを授かった時の気持ちの高ぶりは行動力につながります。都市湯治では地域の銭湯に無料で入れるチケットが参加費に含まれています。ぜひ湯我の境地で自分自身を見つめなおしてみてください。
学び
湯治場では宿泊者同士のおしゃべりや、顔なじみになった従業員から温泉地のこと、旅館のことを聞き、ただ旅行する以上に深く情報を入手できます。理解が深まるほどその場所に愛着が湧くものです。これを繰り返して湯治場がいつのまにかふるさとに変わっていきます。都市湯治でもこれを再現するため、地域、会場への理解を深めたいかた向けに会場のかたや地域に詳しいかたにお話を頂きます。
※強制参加ではありません。
懇親会
今では旅行に行けば夕食、朝食付きがほとんどですが、本来の湯治では食材を持ち込み自炊していたのだそう。つくった料理を宿泊者同士おすそわけし、会話のきっかけとなっていたようです。都市湯治では衛生面等の問題で100%再現するのが難しいため、こちらで簡単な食べものを何点か用意し、参加される皆さんに近所のお店でおかずを一品購入してきていただき分け合うというかたちで懇親会を開催します。他人の人生には自分の人生を変えるきっかけが転がったりしているもの。耳を傾けてヒントを探ってみてください。
※会場によっては近所の居酒屋等になる可能性もあります。
※強制参加ではありません。
以上が都市湯治でみなさんに提供するものになります。詳しいスケジュールは開催する場所によって変わりますので、今後開設していくイベントページにてご確認ください!
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